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凍結標本作製
凍結切片のメリットとデメリットは以下と報告されています。
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酵素機能・抗原性が保たれる。
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抗原性の損失、固定による影響がが少ない。
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薄切の厚みはパラフィン切片より厚くなり、解像度低下が発生しやすい。
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ブロックの取り扱い、長期保存については、パラフィン切片よりリスクがある。
材料準備と包埋
採材後は、迅速に処理することが重要です。
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輸送:
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固定する場合:病理標本作製目的に沿った固定を実施して、冷蔵でお送りください。
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包埋ブロック:OCTまたはCMCコンパウンド化したブロックを凍結(ドライアイス入)でお送りください。
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コンパウンド化すると不透明となり作製位置が不明瞭となります。検体写真と包埋方向等がわかるように準備ください。
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注意:上記の処理を行わずに、ダイレクトに凍結保存した材料は標本作製に適しません。ご不明点は実験開始前にご相談ください。
薄切
凍結薄切はパラフィンとは異なり、最低で8μm~最大で40μmほどとなります。
目的位置を事前に図示等で指示(脳図等利用)いただいた場合は、その指示に従って薄切を行います。
連続薄切等のご依頼、未染色標本の納品等も受託可能です。
染色
凍結切片の一般染色は以下です。
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HE染色
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NADH-TR染色
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エラスチカ・ワンギーソン(EVG)染色
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オイルレッドO(Oil red-O)染色
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ズダンIII(Sudan III)染色
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過ヨウ素酸シッフ(PAS)染色
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マッソントリクローム染色(MT)..等
免疫染色
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未固定材料の場合は賦活化等を用いる必要が少なく、生の状態での観察がしやすい。
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