top of page

凍結標本作製

 凍結切片のメリットとデメリットは以下と報告されています。

  • 酵素機能・抗原性が保たれる。

  • 抗原性の損失、固定による影響がが少ない。

  • ​​薄切の厚みはパラフィン切片より厚くなり、解像度低下が発生しやすい。

  • ブロックの取り扱い、長期保存については、パラフィン切片よりリスクがある。

h1tm06he.png
h1tm06he_edited_edited.jpg

材料準備と​包埋

採材後は、迅速に処理することが重要です。

  • 輸送:

    • 固定する場合:病理標本作製目的に沿った固定を実施して、冷蔵でお送りください。

    • 包埋ブロック:OCTまたはCMCコンパウンド化したブロックを凍結(ドライアイス入)でお送りください。

      • ​​コンパウンド化すると不透明となり作製位置が不明瞭となります。検体写真と包埋方向等がわかるように準備ください。​​

  • ​​注意:上記の処理を行わずに、ダイレクトに凍結保存した材料は標本作製に適しません。ご不明点は実験開始前にご相談ください。​

h1tm06he_edited.jpg

薄切

​凍結薄切はパラフィンとは異なり、最低で8μm~最大で40μmほどとなります。

目的位置を事前に図示等で指示(脳図等利用)いただいた場合は、その指示に従って薄切を行います。

連続薄切等のご依頼、未染色標本の納品等も受託可能です。

h1tm06he_edited.jpg
スノーフレーク
氷山

染色

凍結切片の一般染色は以下です。

  • HE染色

  • NADH-TR染色

  • エラスチカ・ワンギーソン(EVG)染色

  • オイルレッドO(Oil red-O)染色

  • ズダンIII(Sudan III)染色

  • 過ヨウ素酸シッフ(PAS)染色

  • ​マッソントリクローム染色(MT)..等

免疫染色

  • 未固定材料の場合は賦活化等を用いる必要が少なく、生の状態での観察がしやすい。

bottom of page